随分前のハナシなのですが、また筆無精発生中でありまして・・・
じつはこの春けっこうツーリングをしたので、忘れないうちにおいおい書いてまいります。
さて、
生まれが春の私は 桜の時期が大好きなのですが(4月5日生まれでシンゴ と申します ペコリ)
毎日事務所から盛況な宴は目にするものの、今年はじっくり桜を愛でる機を逸したまま花が散ってしまった。
そういえば、山中温泉のお気に入りの宿から一本だけ桜の木が見えるのだが、咲いたところを見たいなと思っていたのを思い出した。
4月の中旬くらいならちょうど良かろう と
越後屋に電話をした。「はい、もしもし」あの品のいい女将さんだ。
「こんにちは。〜日なんですが、空いてますか?」(当然空いてるよね、ね)
女将さんが一瞬言葉を飲み込んだ。 話を聞くと宿は去年たたんだのだそうだ。今度はこちらが絶句した。
好きなお宿が無くなってしまいとても残念。そして寂しい気持ちになった。
気を取り直し予定を変更。桜で有名な高遠城址公園を目指すことにした。
この時期に中央道を東へ走ったのは初めてで、進むにつれ山あいにぽつぽつと薄ピンクを目にしたり
花吹雪の中を走ったりと、桜とともに走るのはたいそう気分が良かった。
松川インターで高速を降り、東へと山道を大鹿村に向かい登っていく。今日のお宿は鹿塩鉱泉の「山塩館」だ。
秘湯と呼ぶにふさわしい山奥の谷あいにある雰囲気のあるお宿にアルチューロを停める。

鹿の剥製や狸の敷物が出迎えてくれた。

さっそく湯をいただいた。
ここの湯はこんな山奥だというのに塩分を含んでいて とても塩辛い。明治のころは製塩もおこなわれていたという。
なんとも自然の恵みとは不思議なものだ。

お料理にもここで採れた塩が使われているとか。お肉おいちい。

部屋にはカメムシさんが何匹かいて仲睦まじく井戸端会議をしている。
私はいっこう構わないので、ほうっておいた。寝てる時くちに入ってこないでね。
翌朝は少し早く出て山々の合間を通る152号線を北へ走った。
高度が高いのもあって雪がちらほら残っている。結構寒かったが晴れていて気持ちいい。
午前中には高遠城址公園に着いたけど、なんともすごい人。こんもりとした山の上にあるので上がっていく道が少なく大渋滞でした。

高遠城址公園の桜はソメイヨシノではなくタカトオコヒガンザクラという種で、やや小振りの花は赤味が濃くとてもかわいい。
だけどまだ3~4分くらいしか咲いていなかったので、ちょっとまとまって咲いているところを探して記念のジェシカジャンプ。

20回くらい飛んでヘトヘトになる。

帰りに駐車場のおじさんが秘密の桜スポットを丁寧に教えてくれたのでそこへ寄って、また152号線を北へと走った。
つづく